乱視用コンタクト 違い


乱視用コンタクトレンズの違いについて

乱視の矯正は、通常のコンタクトレンズでは出来ません。乱視用のコンタクトレンズは、どのような仕組みで乱視を矯正しているのでしょうか。

乱視は、角膜のゆがみによって起こります。乱視用のコンタクトレンズは、この角膜のゆがみと反対の方向にゆがみを持っているのです。それによって、ゆがみを打ち消し合うというわけです。

つまり、乱視には向きがあり、この乱視の向きを乱視軸度、ぼやけ方の強弱を乱視度数として数値で表します。乱視用のコンタクトレンズを購入する際は、通常の近視度数の他に、この乱視軸度と乱視度数が必要になるわけです。乱視軸度と乱視度数が合っていないと、乱視をきちんと矯正することが出来ません。

乱視軸度(Axis)は「180°」「90°」など角度で表され、乱視度数(Cylinder)は「-1.25」「-1.75」など数値で表されます。乱視度数は、円柱度数ともいわれます。これは、乱視用のコンタクトレンズは、円柱レンズを使うためです

。円柱レンズとは、円柱を立てて縦方向に垂直に切り取った形のレンズで、前後を円柱面で囲まれたものと、円柱面と平面でかこまれたものがあります。円柱度数が高くなるほど、乱視が強いということになります

これらのことからわかるように、乱視用のコンタクトレンズには「向き」があるのです。通常のコンタクトレンズの場合は、まばたきをすると目の中で回転します。回転してもレンズの向きは関係ないので、問題がないわけです。

乱視用のコンタクトレンズは、まばたきをしてもレンズが回転しないように工夫がされています。それが、プリズムバラストデザインとダブルスラブオフデザインです。

プリズムバラストデザインは、レンズの上部を薄くして軽くなるように作るデザインです。そして下の方にいくにつれ厚みを増し、重くなるように作られているのです。当然、重い方が下に行きますから、レンズの位置が安定するというわけです。

また、まばたきをしてまぶたの圧力がかかると、自然とレンズの厚みがある方が下にいきますから、さらにレンズの位置が安定するわけです。

ダブルスラブオフデザインは、レンズの上下を薄く、レンズの左右を厚くするデザインです。まばたきをする時にまぶたの圧力は薄い方にかかりやすくなりますから、レンズの位置が安定するというわけです。

ほとんどの乱視用コンタクトレンズには、レンズの向きがわかるようにレンズマークが入っていますが、レンズ自体にも正しい位置で安定するように工夫がされているのです。

このように、乱視用のコンタクトレンズはレンズの向きを安定させるため、部分的に厚みを増やしています。そのため、通常のコンタクトレンズよりも若干厚くなるため、装用感が悪くなる場合もあります。

乱視用のコンタクトレンズは通常のレンズと違って、近視と乱視の両方の矯正を行う必要があります。また、レンズの向きを安定させるための工夫も必要となり、通常のコンタクトレンズよりも高度な技術を必要とします。そのため、通常のコンタクトレンズよりもお値段は高めになってしまいます。